たちばな庵
二次創作メインのブログです。 男女CPオンリー。 ご注意ください。
たまにはこんなことも
「ん~~~っ」
課題のレポートにキリがついて、私は思いっきり伸びをした。
パキパキと鳴る背骨が心地いい。
伸びのついでに時計を見るともうすぐ日付が変わる時刻を指していて、思わず「先生、遅いなー」と呟いた。
今日は珍しく飲みに行っているのだ。
前田先生の退院祝いを兼ねた、プチ同窓会だって言ってた。
遅くなるから先に寝ているように言われたものの、レポートをやりがてら待ってたんだけど…明日は土曜だけどバイトあるし、お言葉に甘えて先に休ませてもらおうかな。
パソコンを閉じて腰を上げかけたところで、玄関のチャイムが鳴った。
――帰ってきた!
急いでドアを開けて「おかえりなさい」と言った私の目に映ったものは。
体にまっっったく力の入っていない先生と、それを両端から支える龍せんせいと烈さんだった。
「ちょ……っ、どーしたの!?」
「いやー……、ごめんねー、ブンちゃん。ちょーっと、まーくんに飲ませすぎちゃってさぁ」
「飲ませすぎたって」
先生、お酒はけっこう強いんじゃないの!?
「前田先生が帰ってからは、集中攻撃? みたいな」
どれだけ飲んだらこんなふうになっちゃうのよ。
「先生、大丈夫?」
そっと頬に触れると、先生がぴくりと動いてゆっくりと顔を上げた。
「あー……ふみのさ~ん、ただいまー」
にへら、と笑いながら、両腕を私に投げかけてくる。
え、や、そんな、無理だって!
――どしゃ。
「いったあ……」
当然、先生を支えることができず、玄関にしりもちをついてしまった。
でも先生はそんなことおかまいなしで、私に乗っかったままぎゅーっと抱きしめてくる。
これだけ密着するとさすがに。
「酒くさっ」
口をついて出た言葉に、先生は「じゃぁ、耳にキスしちゃおっかなあ~」なんて言って、髪に顔を埋めてきた。
「ぎゃ!」
引き剥がそうとしても、先生の力は強くてやっぱり無理――って!
「先生!」
先生の手はいつの間にやらパジャマ内に侵入して、裸の背中をゆっくり撫でてくる。
「や……ダメだって……ぁ」
先生の唇は耳から首へと降りてきて――ふ、と、龍せんせいと目が合った。
そ、そうだったーーっ!!
「ふみのさん、どこ見てるの?」
「先生、龍せんせいたちがいるんだよ!」
けれど先生は「それが~?」なんて言いながらどんどん手が這い回って……!
「あー……、嫁っこちゃんさぁ、明日、バイト入ってたよな。あれ、休みでいいわ」
「え、ちょっ」
「頑張れよ」
「烈さん!?」
「ごめんねー、ブンちゃん。おやすみ~……」
「龍せんせ……っ」
烈さんと龍せんせいは何とも気まずい顔をしながら(当たり前だ)出て行った。
「何で烈や龍を呼ぶ?」
――ヤバ。スイッチが入っちゃったみたいだ。
こうなるともう止められない――けど、玄関でなんて絶対イヤ!
「……ここじゃ、ヤダ」
精一杯そう言うと、先生は満足そうに笑って私にキスをして――。
……ん?
――寝てるっ!?
「先生、風邪ひくよ! ねえってば!」
何度揺すっても叩いても先生は起きず。
そしてがっちり回された腕を外すこともできず。
……結局、私は先生と玄関で一夜を共に過ごしたのだった。
カラダのあちこちがギシギシする。
先生のバカっ!
□あとがき□
翌朝、ブンちゃんは起きてきた鉄兵に「た、すけて…」と手を伸ばすもきょとんとされたのでした。
ちゃんちゃん♪
当然、まーくんはしばらく口きいてもらえないよねー(笑)。
課題のレポートにキリがついて、私は思いっきり伸びをした。
パキパキと鳴る背骨が心地いい。
伸びのついでに時計を見るともうすぐ日付が変わる時刻を指していて、思わず「先生、遅いなー」と呟いた。
今日は珍しく飲みに行っているのだ。
前田先生の退院祝いを兼ねた、プチ同窓会だって言ってた。
遅くなるから先に寝ているように言われたものの、レポートをやりがてら待ってたんだけど…明日は土曜だけどバイトあるし、お言葉に甘えて先に休ませてもらおうかな。
パソコンを閉じて腰を上げかけたところで、玄関のチャイムが鳴った。
――帰ってきた!
急いでドアを開けて「おかえりなさい」と言った私の目に映ったものは。
体にまっっったく力の入っていない先生と、それを両端から支える龍せんせいと烈さんだった。
「ちょ……っ、どーしたの!?」
「いやー……、ごめんねー、ブンちゃん。ちょーっと、まーくんに飲ませすぎちゃってさぁ」
「飲ませすぎたって」
先生、お酒はけっこう強いんじゃないの!?
「前田先生が帰ってからは、集中攻撃? みたいな」
どれだけ飲んだらこんなふうになっちゃうのよ。
「先生、大丈夫?」
そっと頬に触れると、先生がぴくりと動いてゆっくりと顔を上げた。
「あー……ふみのさ~ん、ただいまー」
にへら、と笑いながら、両腕を私に投げかけてくる。
え、や、そんな、無理だって!
――どしゃ。
「いったあ……」
当然、先生を支えることができず、玄関にしりもちをついてしまった。
でも先生はそんなことおかまいなしで、私に乗っかったままぎゅーっと抱きしめてくる。
これだけ密着するとさすがに。
「酒くさっ」
口をついて出た言葉に、先生は「じゃぁ、耳にキスしちゃおっかなあ~」なんて言って、髪に顔を埋めてきた。
「ぎゃ!」
引き剥がそうとしても、先生の力は強くてやっぱり無理――って!
「先生!」
先生の手はいつの間にやらパジャマ内に侵入して、裸の背中をゆっくり撫でてくる。
「や……ダメだって……ぁ」
先生の唇は耳から首へと降りてきて――ふ、と、龍せんせいと目が合った。
そ、そうだったーーっ!!
「ふみのさん、どこ見てるの?」
「先生、龍せんせいたちがいるんだよ!」
けれど先生は「それが~?」なんて言いながらどんどん手が這い回って……!
「あー……、嫁っこちゃんさぁ、明日、バイト入ってたよな。あれ、休みでいいわ」
「え、ちょっ」
「頑張れよ」
「烈さん!?」
「ごめんねー、ブンちゃん。おやすみ~……」
「龍せんせ……っ」
烈さんと龍せんせいは何とも気まずい顔をしながら(当たり前だ)出て行った。
「何で烈や龍を呼ぶ?」
――ヤバ。スイッチが入っちゃったみたいだ。
こうなるともう止められない――けど、玄関でなんて絶対イヤ!
「……ここじゃ、ヤダ」
精一杯そう言うと、先生は満足そうに笑って私にキスをして――。
……ん?
――寝てるっ!?
「先生、風邪ひくよ! ねえってば!」
何度揺すっても叩いても先生は起きず。
そしてがっちり回された腕を外すこともできず。
……結局、私は先生と玄関で一夜を共に過ごしたのだった。
カラダのあちこちがギシギシする。
先生のバカっ!
□あとがき□
翌朝、ブンちゃんは起きてきた鉄兵に「た、すけて…」と手を伸ばすもきょとんとされたのでした。
ちゃんちゃん♪
当然、まーくんはしばらく口きいてもらえないよねー(笑)。
最終巻から、鉄兵×えみり
- 2012/12/31 (Mon)
- キス早(近未来編) |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
「ねえ。
さっきの『先約がある』ってセリフさ、『僕と結婚の約束してる』とも聞こえたよねー?」
「なっ……に言ってんの!?」
「あれー。違った?」
「鉄兵のくせに生意気!!」
何よ何よなによ! 余裕ぶっこいた顔しちゃって!!
私はぷいっとそっぽを向いたまま、文乃さんの家へと向かう。
鉄兵がこっちを向いてる気配を感じるけど、無視ムシ!
「怒った?」
「……」
鉄兵からの呼びかけも無視していると、ぐいっと体が引き寄せられてこめかみにキスをされた。
「~~~~っ!?」
突然のことに驚いて声も出ない私に、鉄兵は「ごめん」と囁く。
「久しぶりに会ったんだから、笑って?」
くっ……。
それでも鉄兵を睨みつけると、鉄兵はしれっとした顔で「もいっかいした方がいい?」なんて言う。
「わわっ、もういい! もう怒ってない!!」
こんな往来のど真ん中でなんてことすんのよ!
「良かった」
鉄兵はにっこり笑って、手を出してきた。
そっと手を乗せると、私の手をしっかり握って歩きだす。
歩きながら、ちらり、と鉄兵を見る。
鉄兵は頬やこめかみにはキスするのに、唇にはしてこない。
キスなんて、いまどき小学生でもする子いるのに……。
も、もしかして、「つきあってる」と思ってるのは私だけで、鉄兵にとって、手をつないだり頬にキスをしたりするのは単に友達としてのスキンシップなだけとか!?
そんなことをぐるぐる考えていると、鉄兵がぴたりと歩を止めた。
「あのさあ」
言って、私の唇に人差し指をあてる。
「僕も、えみりちゃんにキスしたいよ。でも、ここは高校卒業してからね。それまで守っててね」
「えっ!?」
私、もしかして口から出ちゃってた!?
いや、出てなかったとしても……キスは高校卒業までお預けってこと!?
「な、何で!?」
「何でって……ケジメ?」
どうして疑問形なのよ!
「残念?」
なっ……!
「そんなわけないでしょ! そっちこそ、私に愛想をつかされないよう、せいぜい頑張るのね!」
「うん」
……鉄兵、肩が揺れてるわよ。
鉄兵のくせに生意気なのよ!!
ナチュラルタラシ(ひどい・笑)鉄兵。
本人そのつもりないのに、女の子がどんどん落ちていってしまうという。
巻末に「主に恋愛絡みのトラブルが絶えず」とありましたが、モテモテの鉄兵にえみりちゃんがヤキモチ焼いちゃって寮生活になった、が希望。
ほんとのタラシにはなって欲しくないー!
ブンちゃん&まーくんの影響で、「イチャイチャは激しいものの唇へのキスは高校卒業までガマン」が刷り込まれてると面白い(笑)。
さっきの『先約がある』ってセリフさ、『僕と結婚の約束してる』とも聞こえたよねー?」
「なっ……に言ってんの!?」
「あれー。違った?」
「鉄兵のくせに生意気!!」
何よ何よなによ! 余裕ぶっこいた顔しちゃって!!
私はぷいっとそっぽを向いたまま、文乃さんの家へと向かう。
鉄兵がこっちを向いてる気配を感じるけど、無視ムシ!
「怒った?」
「……」
鉄兵からの呼びかけも無視していると、ぐいっと体が引き寄せられてこめかみにキスをされた。
「~~~~っ!?」
突然のことに驚いて声も出ない私に、鉄兵は「ごめん」と囁く。
「久しぶりに会ったんだから、笑って?」
くっ……。
それでも鉄兵を睨みつけると、鉄兵はしれっとした顔で「もいっかいした方がいい?」なんて言う。
「わわっ、もういい! もう怒ってない!!」
こんな往来のど真ん中でなんてことすんのよ!
「良かった」
鉄兵はにっこり笑って、手を出してきた。
そっと手を乗せると、私の手をしっかり握って歩きだす。
歩きながら、ちらり、と鉄兵を見る。
鉄兵は頬やこめかみにはキスするのに、唇にはしてこない。
キスなんて、いまどき小学生でもする子いるのに……。
も、もしかして、「つきあってる」と思ってるのは私だけで、鉄兵にとって、手をつないだり頬にキスをしたりするのは単に友達としてのスキンシップなだけとか!?
そんなことをぐるぐる考えていると、鉄兵がぴたりと歩を止めた。
「あのさあ」
言って、私の唇に人差し指をあてる。
「僕も、えみりちゃんにキスしたいよ。でも、ここは高校卒業してからね。それまで守っててね」
「えっ!?」
私、もしかして口から出ちゃってた!?
いや、出てなかったとしても……キスは高校卒業までお預けってこと!?
「な、何で!?」
「何でって……ケジメ?」
どうして疑問形なのよ!
「残念?」
なっ……!
「そんなわけないでしょ! そっちこそ、私に愛想をつかされないよう、せいぜい頑張るのね!」
「うん」
……鉄兵、肩が揺れてるわよ。
鉄兵のくせに生意気なのよ!!
ナチュラルタラシ(ひどい・笑)鉄兵。
本人そのつもりないのに、女の子がどんどん落ちていってしまうという。
巻末に「主に恋愛絡みのトラブルが絶えず」とありましたが、モテモテの鉄兵にえみりちゃんがヤキモチ焼いちゃって寮生活になった、が希望。
ほんとのタラシにはなって欲しくないー!
ブンちゃん&まーくんの影響で、「イチャイチャは激しいものの唇へのキスは高校卒業までガマン」が刷り込まれてると面白い(笑)。
10巻 文化祭後
- 2012/12/31 (Mon)
- キス早 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
「梶さん、文化祭のときはありがとう! また巻き込んじゃって、ごめんね? これ、良かったら食べて」
昼休み、文乃は岡からまたクッキーを貰った。
「えっ、気にしないでいいのに。帰ってせん……鉄兵と食べるよ。ありがとね」
「ねーねー、梶さん」
岡の後ろから、小夜が顔を出した。
「文化祭のときさ、屋上で他校のコに告られてなかった?」
「ええええぇっ!?」
不意打ちに思わずリアクションを取ってしまって、ガタン! と椅子が鳴った。
「ちょい茶髪で学ラン着てたコと一緒にいたの、梶さんじゃない?」
見られてた……! あれ、でも、先生とは気づかれてない……?
動揺の中、文乃はどう反応したら良いのか考える……が、結局はあたふたしているだけである。
「きっと違うって。あの告白、OKもらってたし。梶さんは尾白先生が……」
「花井ちゃん、ストップ!」
文乃は慌てて花井の口に手を当てた。
こんな人の多い教室でその先を言われては困る!
「えー、でも、遠目にもあれは梶さんに見えたけどなあ」
納得いかない風の小夜に、岡が口を挟んだ。
「きっと違うよ。不良に絡まれたときも、先生のこと呼んでたし」
「そっか。――黒沢! ちらちらこっち見てないで、お前もちっとは積極的になれ!」
「う、うるせーっ!」
岡も文乃じゃないと否定してくれて、話の流れが変わったことにほっとする。
――でも、そうか……。あれ、普通に高校生の告白シーンに見えたんだ……。
何だか嬉しくなる――と同時に、そのときのことを思い出して顔が熱くなった。
――縮めることができない年齢差を気にしているのは先生も一緒。
今回は先生から近づいてくれたから、今度は私から近づいていかなくちゃ。
先生に相応しい妻になるために――。
□あとがき□
「告白している」とわかるくらいならばっちり顔もわかるだろうし、「梶」「一馬くん」も聞こえるはずだろう、というツッコミはなしでお願いします(苦笑)。
ブンちゃんは学ランウサギ男に拉致られたわけですが、岡ちゃんは烈に釘付けになってて気づかなかった、ということでお願いします(苦笑2)。
熊猫は学ランじゃなかったよね? とざっとコミックスを読み返したのですが、みんなずっとセーター着てる……。
この学校、ジャケットないのか?(んなわけないだろう、ともう1回見たら、読み切りの美月が着てた)
昼休み、文乃は岡からまたクッキーを貰った。
「えっ、気にしないでいいのに。帰ってせん……鉄兵と食べるよ。ありがとね」
「ねーねー、梶さん」
岡の後ろから、小夜が顔を出した。
「文化祭のときさ、屋上で他校のコに告られてなかった?」
「ええええぇっ!?」
不意打ちに思わずリアクションを取ってしまって、ガタン! と椅子が鳴った。
「ちょい茶髪で学ラン着てたコと一緒にいたの、梶さんじゃない?」
見られてた……! あれ、でも、先生とは気づかれてない……?
動揺の中、文乃はどう反応したら良いのか考える……が、結局はあたふたしているだけである。
「きっと違うって。あの告白、OKもらってたし。梶さんは尾白先生が……」
「花井ちゃん、ストップ!」
文乃は慌てて花井の口に手を当てた。
こんな人の多い教室でその先を言われては困る!
「えー、でも、遠目にもあれは梶さんに見えたけどなあ」
納得いかない風の小夜に、岡が口を挟んだ。
「きっと違うよ。不良に絡まれたときも、先生のこと呼んでたし」
「そっか。――黒沢! ちらちらこっち見てないで、お前もちっとは積極的になれ!」
「う、うるせーっ!」
岡も文乃じゃないと否定してくれて、話の流れが変わったことにほっとする。
――でも、そうか……。あれ、普通に高校生の告白シーンに見えたんだ……。
何だか嬉しくなる――と同時に、そのときのことを思い出して顔が熱くなった。
――縮めることができない年齢差を気にしているのは先生も一緒。
今回は先生から近づいてくれたから、今度は私から近づいていかなくちゃ。
先生に相応しい妻になるために――。
□あとがき□
「告白している」とわかるくらいならばっちり顔もわかるだろうし、「梶」「一馬くん」も聞こえるはずだろう、というツッコミはなしでお願いします(苦笑)。
ブンちゃんは学ランウサギ男に拉致られたわけですが、岡ちゃんは烈に釘付けになってて気づかなかった、ということでお願いします(苦笑2)。
熊猫は学ランじゃなかったよね? とざっとコミックスを読み返したのですが、みんなずっとセーター着てる……。
この学校、ジャケットないのか?(んなわけないだろう、ともう1回見たら、読み切りの美月が着てた)
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
プロフィール
HN:
はるき
性別:
非公開