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たちばな庵

二次創作メインのブログです。 男女CPオンリー。 ご注意ください。

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ご挨拶 並びに ご案内



 はじめましての方も、そうでない方も。
 ようこそお越しくださいました。
 たちばな庵 亭主のはるきでございます。

 拙い散文ばかりではございますが、どうぞごゆっくりとお過ごしください。
 お楽しみいただければ幸いです。

 なお、上記にもあるとおり、こちらのブログサイトは二次創作をメインとしております。
 身に覚えのない方は、これより先には進まれませんようご注意ください。

 

<カテゴリ説明>

 キス早…原作設定(一馬×文乃)
 キス早(近未来編)…原作の最終回後
 キス早(another end)…原作とは違った、文乃高校卒業後。
                まーくんは転勤せず、ずっと文乃たちと暮らしてます。
                身も心も夫婦な設定。全体的に糖度高めのため、ご注意を。

 QED…燈馬×可奈 友達以上恋人未満
 QED(ドラマ版)…まんまです。

 コナン(平×和)…これは説明不要でしょう(笑)。
           ときどき糖度高めが混じってますのでご注意ください。

 その他…上記にないジャンル。書きたいものを無節操に書く所存。

 一応、オリキャラやイチャイチャが出てくるものには注意書きして「続きを読む」設定にしておりますが、基準は亭主であることをご了承くださいm(_ _)m

 雑記…日記と買った本、その感想など


 登録させていただいています(BxG Lovers 様)

 登録させていただいています(花とゆめサーチ 様)


 プロフィール写真をお借りしました(防腐剤 様)

 このページの写真をお借りしました(戦場に猫 様)


 R18部屋はコチラ → http://tatibanaanr18room.blog95.fc2.com/  (パス:over18)
 ブログ規定によりリンクが貼れませんので、お手数ですがURLをコピペしてください。

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今更ながら

 買ってしまいましたー!!



 ずっと、「欲しいなーでもなー」と悶々としていたのですが…ふとした出会いから買ってしまいました!

 休みににやにやしながら見ようと思います(笑)。


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あけましておめでとうございます

 旧年中は更新を停止しており申し訳ございませんでした。
 年明け…には少し遅刻してしまいましたが、何とかSSの移行を終えました(ほっ)。

 変わらぬ更新速度になるとは思いますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。


 すみません、サイト再開にあたっての新作は2点でございます…。
 お楽しみいただければ幸いです。

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5巻からクリスマス話

 ずっと書きたかったネタです。
 クリスマスはとうに過ぎておりますが……ご容赦くださいm(_ _)m





 鉄兵くんが寝た頃を見計らって、そっと襖を開ける。
 よく寝ているようだけれど、念のため声を潜めて手招きをした。
「文乃さん、文乃さん」

 文乃さんは顔に「?」を浮かべながら、自分の部屋に招き入れた。
 文乃さんを座らせて自分も向かいに座って――

「どうしてもダメですか? サンタビキニ」

 ――サンタビキニを出してみた。

「着ねーよ!」
「そうですか……」

 かぶせ気味の返事はやはり「No」で――当たり前か。
 まあ、本題は別のところにあるんだけど。

「わざわざ呼び出してそんな話? だったらあたしもう寝る……」
「待って待って。さっきのは冗談。――鉄兵くんのクリスマスプレゼントを相談したくて」
「……え?」

 立ち上がりかけた文乃さんを慌てて制して、再び座ってもらう。

「文乃さんもアルバイトしたお金でプレゼント用意するでしょう? かぶっちゃわないようにしないとね。
やっぱりリーゼントくんのおもちゃかな。けど、本が好きだから絵本も喜んでくれそうだよね。文乃さん、鉄兵くんから何か聞いてる? ――文乃さん?」

 文乃さんはうつむいて、肩を震わせている。

「――龍せんせいが言ってた。鉄兵、保育園で『サンタさんへのお願い』に『3人でずっと暮らせるように』って書いたんだって。何か欲しい物はないか聞いたら、まーくんとブンちゃんって答えたんだって。
 ……クリスマスって言うより、七夕みたいだよね!」

 ――上げた文乃さんの顔は、泣き笑いになっていた。

「文乃さん」
「去年は何も買ってあげられなくて……当然サンタさんも……鉄兵、あんなに良い子なのに……っ」

 文乃さんの目に、涙が溢れる。
 ――たまらず、ぎゅっと抱きしめた。

「文乃さん、たくさんプレゼントを買おう。
 サンタさんから、去年と今年の分で2つ。25日の交換用にも、僕からと文乃さんからで2つ。
 ね?」
「せんせ……ありがと……」

 文乃さんも僕を抱きしめてくれる。

 ――よみがえる、子どもの頃の記憶。
 街中や友達の家のように飾りつけられることのない我が家、そして――いくら待っても来ないサンタクロース。

 鉄兵くんにそんな思いはさせたくない。それは、文乃さんも同じだろう。
 けれど、昨年の状況はクリスマスどころではなくて――それでも文乃さんは自分を責めてしまう。

「今年のクリスマスは盛大にしましょう」
 ――去年のクリスマスを補って余りあるぐらいに。

「――うん。でも、やりすぎはダメだよ。もうツリーの飾りは十分だし、ケーキも1個で良いからね」
「はーい。文乃さんはしっかり者の奥さまですね☆」
「な……っ。それから、サンタビキニは着ないからね!」
「うーん、仕方ない。それじゃ、別の衣装を考えないと」
「ほっ、ほどほどにしてよ」
「ほどほどかー、うーん」
「そこ、悩むとこなの!?」

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初デート

 卒業式から数日後。
 先生と私はショッピングモールへ買い物に来ていた。
 初めて、堂々と、2人きりで!

 入学式で着るスーツや鉄兵の服、それから美留ちゃんへのプレゼントを買ったり、レストラン街で食事をしたり。
 見知った顔を見つけて慌てて隠れて、先生と顔を見合わせて笑った。
 ――もう、秘密にしなくて良いんだ。

 夕方近くになってそろそろ帰ろうかというとき、先生が宝石店の前で足を止めた。

「先生?」

 先生が入ろうとするので、つないでいた手に力を込めた。
 目線で何を買うのか問うと、「指輪を買おう」なんて答えが返ってきた。

「指輪!?」
「この結婚指輪は勢いで買った安物だからね。婚約指輪も僕が勝手に用意したものだし。結婚指輪を買い直そう。一緒に選ぼう?」
「何言ってんの、十分だよ!」
「まあまあ、お祝いってことで」
「お祝いならパソコンもらったよ!」
「いいから、ホラ」
「やだ……っ!」
 
 思わず先生の手を振り払った。

 遠巻きに「ケンカ?」といったざわついた声が聞こえてきて、先生が「こっちへ」と目立たない通路脇へと私を導いた。

「文乃さん?」
「やだ……やだよ。
 先生が私をしばるって買ってくれたものじゃん。なくしちゃったときは鉄兵が探してくれて、海に落ちそうになった私と鉄兵を助けてくれたじゃん。先生、この指輪に誓いのキスしてくれたじゃん……!
 この指輪じゃなきゃやだ……!」

 ――少しの沈黙の後、先生がふわりと頭を撫でてくれた。
「うん……わかった。――大切にしてくれてありがとう」

 私はあふれる涙をふきながら、何度も頷く。
 ――耳元で、先生の悪戯っぽい声が聞こえた。

「ほんとはすっげー抱きしめたいけど、人前だから、後でね」
「な……っ」
「今日はもう帰ろう?」
「……うん」

 先生は私の手を取って歩き始めた。

「今度来たときは、指輪をクリーニングしてもらおうね」
「うん」

 先生の指が、私の指輪をするりと撫でた。

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