たちばな庵
二次創作メインのブログです。 男女CPオンリー。 ご注意ください。
【8話妄想】1
- 2012/12/30 (Sun)
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「んーっ、美味しかった♪ すみませーんっ」
可奈は、最近すっかり行きつけとなった喫茶店でいつものパフェを食べていた。
ぺろりと1つめをたいらげ、すぐにおかわりを注文する。
向かいに座る想は、店に入ったときに注文したコーヒーを飲んでいた。
まだ半分しか減っておらず、冷めてもいない。
その小さい体のどこに入るのか、燈馬は不思議な気持ちで可奈を見ていた。
「お待たせ致しました」
ほどなくして、新しいパフェが運ばれてくる。
可奈は再びスプーンを手にし、嬉しそうに2つめのパフェを口に運ぶ。
「……私の顔に、何かついてる?」
視線を感じて、可奈が想を見る。
「いえ、何も。頬の辺りが、少しふっくらしてきましたね」
――かしゃん。
可奈がスプーンを置いた。いや、落とした?
「水原さん? どうしました?」
「どうしたじゃないよ! 普通、女の子にそういうこと言う!?
しかもパフェ食べてる最中に! 信じらんない」
どうやら怒らせてしまったらしい。
が、想には何を怒っているのかわからない。
「何か悪いことを言いましたか?」
「悪いに決まってるでしょ! せっかく美味しくパフェ食べてたのに、食べる気失せちゃったじゃない」
「何でですか?」
「何でじゃないでしょ、女の子が『太った』って言われて笑ってパフェ食べられるわけないでしょー!」
「太ってるなんて、一言も言ってませんよ」
「言ったよ!」
「言ってません。『ふっくらしてきた』と言ったんです」
「同じだよ」
「違いますよ」
可奈が信じられない、といった目で想を睨む。
「まさか水原さん、自分が太ってるなんて思ってないですよね」
対する想は目を見開いた。
「まあ……一応、標準だとは思うけどさ、でもあと2~3kgくらいしぼりたい」
「何言ってるんですか。今だってやせすぎなのに」
「気休めはいいよ」
「気休めじゃありません。どうして女性はそんなにやせぎすになりたいんでしょうね。ぽっちゃりしている方が魅力的なのに」
想が理解できない、という顔をすると、可奈が上目遣いに睨んでくる。
「ホントにぃ?」
「本当ですよ。好みですから個人差があるでしょうけど、僕はそう思います」
ようやく可奈がにっこり笑った。
「燈馬君がそう言うならいいや。気兼ねなく食べようっと」
再びスプーンを取った可奈に、想も笑う。
「ぜひそうして下さい。怒らせてしまったお詫びに、次のおかわりは僕がごちそうしましょう」
「ホント? やったあ♪ すみませーんっ」
□あとがき□
無自覚バカップル(笑)。
可奈は、最近すっかり行きつけとなった喫茶店でいつものパフェを食べていた。
ぺろりと1つめをたいらげ、すぐにおかわりを注文する。
向かいに座る想は、店に入ったときに注文したコーヒーを飲んでいた。
まだ半分しか減っておらず、冷めてもいない。
その小さい体のどこに入るのか、燈馬は不思議な気持ちで可奈を見ていた。
「お待たせ致しました」
ほどなくして、新しいパフェが運ばれてくる。
可奈は再びスプーンを手にし、嬉しそうに2つめのパフェを口に運ぶ。
「……私の顔に、何かついてる?」
視線を感じて、可奈が想を見る。
「いえ、何も。頬の辺りが、少しふっくらしてきましたね」
――かしゃん。
可奈がスプーンを置いた。いや、落とした?
「水原さん? どうしました?」
「どうしたじゃないよ! 普通、女の子にそういうこと言う!?
しかもパフェ食べてる最中に! 信じらんない」
どうやら怒らせてしまったらしい。
が、想には何を怒っているのかわからない。
「何か悪いことを言いましたか?」
「悪いに決まってるでしょ! せっかく美味しくパフェ食べてたのに、食べる気失せちゃったじゃない」
「何でですか?」
「何でじゃないでしょ、女の子が『太った』って言われて笑ってパフェ食べられるわけないでしょー!」
「太ってるなんて、一言も言ってませんよ」
「言ったよ!」
「言ってません。『ふっくらしてきた』と言ったんです」
「同じだよ」
「違いますよ」
可奈が信じられない、といった目で想を睨む。
「まさか水原さん、自分が太ってるなんて思ってないですよね」
対する想は目を見開いた。
「まあ……一応、標準だとは思うけどさ、でもあと2~3kgくらいしぼりたい」
「何言ってるんですか。今だってやせすぎなのに」
「気休めはいいよ」
「気休めじゃありません。どうして女性はそんなにやせぎすになりたいんでしょうね。ぽっちゃりしている方が魅力的なのに」
想が理解できない、という顔をすると、可奈が上目遣いに睨んでくる。
「ホントにぃ?」
「本当ですよ。好みですから個人差があるでしょうけど、僕はそう思います」
ようやく可奈がにっこり笑った。
「燈馬君がそう言うならいいや。気兼ねなく食べようっと」
再びスプーンを取った可奈に、想も笑う。
「ぜひそうして下さい。怒らせてしまったお詫びに、次のおかわりは僕がごちそうしましょう」
「ホント? やったあ♪ すみませーんっ」
□あとがき□
無自覚バカップル(笑)。
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