たちばな庵
二次創作メインのブログです。 男女CPオンリー。 ご注意ください。
草食系男子
- 2012/12/30 (Sun)
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「『ボイス』終わっちゃったねー。えーた、カッコ良かった~」
「私は毎週『めいちゃん』観てた! ひろくんが超素敵だったよー。私もあんな風に仕えてもらいたい~」
「「周りにああいう草食系男子、いないかなあ~」」
悶える2人の前で、大口を開けてハンバーガーを頬張る少女が1人。
「草食系? 何それ」
聞くと、香坂・梅宮が一斉に可奈を見た。
「アンタはほんとに呑気だね。あ、そっか。可奈にはもう草食系王子がいるもんね」
「雑誌でも特集組まれてるんだよ」
香坂が拗ねたように頬杖をつき、隣に座っていた梅宮が女性雑誌を取り出した。
開いたページの見出しは
「草食系男子のオトしかた?」
まだ頭に「?」を浮かべる可奈に、梅宮がページをめくる。
「こっちにチェックシートがあるよ。燈馬君でやってみたら?」
可奈は乗り気がしないまま、雑誌を指でなぞった。
■チェック項目
1. 財布の中に、ポイントカードが5枚以上入っている
2. 食事は1日に2回、もしくは1回
3. スイーツに目がない
4. 地元の友達と遊ぶ機会が多い
5. 家族、特に母親と仲が良い
6. エコに興味がある
7. 飲み会の席で、1杯目からソフトドリンクを頼むことがある
8. ヘアスタイルやスキンケアに気を遣っている
9. 女性とお泊りしても、何も起きないことがある
10. 人と競争するのが嫌いだ
「えっと、○が3つ、かな。
『草食度30%。恋も仕事も攻撃型、いまや絶滅の危機に瀕している肉食系。
時代の流れを読まないと、モテなくなる日は近いかも』
だって」
「ええーっ!? それはないでしょう!」
「診断、間違ってるんじゃないの?」
可奈の出した結果に2人とも不満を露にするが、可奈とてちゃんと読んで考えたのだ。
「そんなこと言ったって。
ポイントカードは断ったりしてお財布の中はシンプルだし、1は×でしょ。
食事は、何かに没頭すると抜いちゃうことがあるくらいだから○。
スイーツ……食べなくはないけど、目がないって程じゃない。×。
地元って、燈馬君の場合はボストンだよね。ロキとかともよく遊んでるけどやっぱり距離あるし、こっちでもけっこう交友関係広いよ。今日も、ネットで仲良くなったどっかの大学教授の講演に行ってる。だから×。」
「えー、意外」
「家族と仲が良い……うーん、悪くはないと思うけど、お互い自立してて別に住んでるし×でしょ」
「そういえば、燈馬君の家族ってどうなってるの?」
「ご両親は建築家と歴史学者で、歴史的建造物の修復で世界を飛び回ってるんだって。妹がいて、ボストンで1人暮らししてる。学者一家だね」
「へえー」
「エコ……ファーストフードにも普通に入るし、マイ箸持ち歩いてるわけじゃないし、×。
飲み会ったって、未成年だから当然ソフトドリンクだけど。けど、ロキに『つき合い悪い』とか絡まれても飲まないし。20歳になっても、自分が飲みたくなければ飲まないと思うよ。○」
「そんな感じだね」
「でしょ?
たまに寝癖ついてるから次は×。
一緒に旅行に行ってる私と何もない。○」
「そこがわかんないんだよね。何でアンタらつき合ってないわけ?」
「だからそんなんじゃないって。
最後ね。好戦的なわけじゃないけど、挑まれたら負けないよ。結構負けず嫌い。×」
「そうなの!? 今のが一番びっくりした」
「ほら、やっぱり○3つじゃん。草食系じゃないんだよ」
勝ち誇ったように言う可奈に、香坂と梅宮は顔を見合わせた。
「まあ、あれだね」
「うん」
「何よ」
「つまり、隣にいるのが可奈だから、燈馬君が典型的な草食系に見えるってこと」
「どーいう意味よ!」
「ほら、アンタが一番肉食系じゃん」
ねえ? と頷きあう2人に可奈は異論を唱えたが、全く聞き入れてもらえないのだった。
□あとがき□
チェックシートは、某情報サイトの特集ページより。
「みんなの知らない燈馬君をよく知っている可奈ちゃん」が書きたかったのです。
はるき目線で燈馬君を分析(というほどではないですが)してみましたが、いかがでしょうか?
「私は毎週『めいちゃん』観てた! ひろくんが超素敵だったよー。私もあんな風に仕えてもらいたい~」
「「周りにああいう草食系男子、いないかなあ~」」
悶える2人の前で、大口を開けてハンバーガーを頬張る少女が1人。
「草食系? 何それ」
聞くと、香坂・梅宮が一斉に可奈を見た。
「アンタはほんとに呑気だね。あ、そっか。可奈にはもう草食系王子がいるもんね」
「雑誌でも特集組まれてるんだよ」
香坂が拗ねたように頬杖をつき、隣に座っていた梅宮が女性雑誌を取り出した。
開いたページの見出しは
「草食系男子のオトしかた?」
まだ頭に「?」を浮かべる可奈に、梅宮がページをめくる。
「こっちにチェックシートがあるよ。燈馬君でやってみたら?」
可奈は乗り気がしないまま、雑誌を指でなぞった。
■チェック項目
1. 財布の中に、ポイントカードが5枚以上入っている
2. 食事は1日に2回、もしくは1回
3. スイーツに目がない
4. 地元の友達と遊ぶ機会が多い
5. 家族、特に母親と仲が良い
6. エコに興味がある
7. 飲み会の席で、1杯目からソフトドリンクを頼むことがある
8. ヘアスタイルやスキンケアに気を遣っている
9. 女性とお泊りしても、何も起きないことがある
10. 人と競争するのが嫌いだ
「えっと、○が3つ、かな。
『草食度30%。恋も仕事も攻撃型、いまや絶滅の危機に瀕している肉食系。
時代の流れを読まないと、モテなくなる日は近いかも』
だって」
「ええーっ!? それはないでしょう!」
「診断、間違ってるんじゃないの?」
可奈の出した結果に2人とも不満を露にするが、可奈とてちゃんと読んで考えたのだ。
「そんなこと言ったって。
ポイントカードは断ったりしてお財布の中はシンプルだし、1は×でしょ。
食事は、何かに没頭すると抜いちゃうことがあるくらいだから○。
スイーツ……食べなくはないけど、目がないって程じゃない。×。
地元って、燈馬君の場合はボストンだよね。ロキとかともよく遊んでるけどやっぱり距離あるし、こっちでもけっこう交友関係広いよ。今日も、ネットで仲良くなったどっかの大学教授の講演に行ってる。だから×。」
「えー、意外」
「家族と仲が良い……うーん、悪くはないと思うけど、お互い自立してて別に住んでるし×でしょ」
「そういえば、燈馬君の家族ってどうなってるの?」
「ご両親は建築家と歴史学者で、歴史的建造物の修復で世界を飛び回ってるんだって。妹がいて、ボストンで1人暮らししてる。学者一家だね」
「へえー」
「エコ……ファーストフードにも普通に入るし、マイ箸持ち歩いてるわけじゃないし、×。
飲み会ったって、未成年だから当然ソフトドリンクだけど。けど、ロキに『つき合い悪い』とか絡まれても飲まないし。20歳になっても、自分が飲みたくなければ飲まないと思うよ。○」
「そんな感じだね」
「でしょ?
たまに寝癖ついてるから次は×。
一緒に旅行に行ってる私と何もない。○」
「そこがわかんないんだよね。何でアンタらつき合ってないわけ?」
「だからそんなんじゃないって。
最後ね。好戦的なわけじゃないけど、挑まれたら負けないよ。結構負けず嫌い。×」
「そうなの!? 今のが一番びっくりした」
「ほら、やっぱり○3つじゃん。草食系じゃないんだよ」
勝ち誇ったように言う可奈に、香坂と梅宮は顔を見合わせた。
「まあ、あれだね」
「うん」
「何よ」
「つまり、隣にいるのが可奈だから、燈馬君が典型的な草食系に見えるってこと」
「どーいう意味よ!」
「ほら、アンタが一番肉食系じゃん」
ねえ? と頷きあう2人に可奈は異論を唱えたが、全く聞き入れてもらえないのだった。
□あとがき□
チェックシートは、某情報サイトの特集ページより。
「みんなの知らない燈馬君をよく知っている可奈ちゃん」が書きたかったのです。
はるき目線で燈馬君を分析(というほどではないですが)してみましたが、いかがでしょうか?
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